人は同じ対象を知覚しても、それぞれが異なる解釈をする。また、その解釈には各人の知識や経験が影響する。つまり、人が事実をあるがままに、そのまま受け取ることはかなり難しいのである。必ず偏見、習慣、思い込み、想像などが介入して、歪んだ見方になってしまう。そして、恐ろしいことに自分が見ている世界を各人が正しいものと、思い込んでいる。そこには疑いの余地が全くない。運よく、気づく場合もあるがたいていは気づかずに死んでいく。その昔、ソクラテスか誰かが「無知の知」ということを書き遺したような気がするが、自分は間違っているかもしれない、偏った見方をしているかもしれない、現実の一部しか見えていないかもしれない、などと自覚できるのは、誰にでもできることではない。しかし、たまたま運よく自分の勘違い、偏見に気づけると、その後の人生に途方もない影響が与えられる。しいて言えば、自浄作用となる。つまり、第三者を介入させずに自己診断プログラムが己のセルフチェックを遂行するようになる。「本当にこれでいいのか」「何かを見落としているのではないか」「そもそも前提自体、勘違いではないか」このように自分の脳内で１人対話できるようになると、１人でいることに心地よさを感じられるようになる。たまには他者とも関わるが、依存することはなくなる。どうすればいいのか、自分で答えを探せるようになるからだ。ただし、あまり１人で考え込むと社会復帰が困難になることもありうるので、
バランスが大事だと思う。自分だけのプライベートな時間と、他社と交わるパブリックな時間の均衡である。自分の色眼鏡を自覚することには、計り知れない価値がある。親と子。遠い過去世からの因縁で、もう一度、この世界で会えました。どんなに今が辛くても、
必ず楽になれる時は来ます。５８９人が感動した葉月。普通の主婦、葉月さんの「発達障害の子育て教育体験記」が、障害を抱えたお子さんとあなたの未来を照らします。
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