脳を活かした勉強法と、食事の重要性。

強化学習という言葉があります。これは、脳に負荷をかけ、それを乗り越えることで、脳が成長するというものです。いいかえれば、いつも同じ負荷では脳が成長しない訳です。これは筋肉が太くなるプロセスである、超回復という現象と似ています。超回復とは、負荷をかけられた筋細胞が、一旦破壊されるけれども、十分な休息の後で以前よりも太くなって再生するという現象のことです。この場合も、毎回、同じ負荷では効果が出ません。つまり、毎回、ハードルを高くしなければ、成長しないというここですね。脳も、筋肉も、全く同じ仕組みで強化されるというのは、面白いですね。そういえば、介護の教科書で、廃用性委縮という言葉が出てきます。これは、お年寄りが寝てばかりいて、歩いたりせずにいると、使わない筋肉が痩せてしまう。その結果、歩けなくなり、寝たきりになってしまう。つまり、使わない機能は衰えることを言います。強化学習も、超回復も、廃用性委縮も、一見、違う言葉のように見えて、
実は同じことを言っているんですね。さて、本題に戻ります。脳を強化する教科学習には、コツがあります。それは、集中力を高めるために、期限を決めて学習するということです。ストップウォッチを押して、時間を決めて終わらせるように、全力でやる。これは、まさに負荷ですよね。そして、次回はさらに時間を短くして、終わらせるように頑張ってみる。これを繰り返すことで、脳が次々に負荷を乗り越える環境ができあがります。そして、進めば進むほど、
自分が成長していることを実感できるようになります。脳は苦しみの先にある快楽を、求めています。何の努力も必要としない快楽など、脳には意味がないんですね。そういう訳で、今日からは、脳にバンバン負荷をかけましょう。また、脳には大量の血液が必要で、その体液の中には脳の回転数を上げるために必要な酸素と栄養素がふんだんに含まれています。食事と体の密接な関係に詳しい藤城博さんの藤城式食事法などで、体を健康に保つ食生活について学べば、体調も頭の回転もよくなり、より効率のいい学習が期待できると思います。